さまぁ~ずに習うワーク・ライフ・バランス論 ー二兎を得るものは二兎追う者だけ?ー

さまーず
出典:http://laughy.jp
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毎年「20代女子が合コンしてみたい職業ランキングTOP10」の上位には食い込んではいるものの、なかなか結婚までは至らないプロフェッショナルたちがいる。
そう、『お笑い芸人』だ。

お笑い芸人は医者や弁護士、スポーツ選手、実業家などと並んで、世の女性達から近年圧倒的な支持を得ている。
しかし、それでもいざ結婚というところになるとまた話は別のようだ。
その証拠に「結婚したい職業ランキング」において、お笑い芸人はTOP10圏外だ。

結婚したいランキングにはお笑い芸人を除いた上記の職業の他に、パティシエや薬剤師、公務員といった手堅い職業に就く男性が数多の芸能人達を差し置いて食い込んできている。

このようなことからも、あくまでも女性達にとっては恋愛対象、結婚対象となる男性はそれぞれ別であるということが伺える。
しかし、そんなお笑い芸人の中でも見事にワーク・ライフ・バランスを実現させている数少ない成功例がある。

ツッコミの三村マサカズ、ボケの大竹一樹からなる「さまぁ~ず」というコンビは、まさにその数少ない成功例の中の1組と言えるだろう。

今回は公私ともに花形職業に就きながらも充実した生活を実現させている「さまぁ~ず」の魅力とその生き様について紹介しよう。

笑いの世界における「さまぁ〜ず」という数少ない成功例

さまぁ~ず」を含めボケとツッコミ、双方揃って既婚者というコンビは、近年の世間的な離婚ラッシュの渦中にあって、群雄割拠とするお笑い界でも極めて異例である。

もちろん、芸人の本分はライブやバラエティ、賞レースで視聴者や観客を笑わせることであって一般人のように恋愛をしたり結婚をすることが最終目標ではないはずだ。

しかし、お笑い芸人を続けるためにはいずれはどこかでぶち当たるのも恋愛や結婚といった壁であることもまた事実だ。
コンビ揃って結婚している例を挙げるならウッチャンナンチャン、ダウンタウン、とんねるず、千原兄弟、爆笑問題、ロンドンブーツなどが挙げられる。
しかしそれでも、さまぁ〜ずほどコンビ仲が良く、互いの妻を交えて頻繁に会食するなどしてプライベートを共にしたりワークライフバランスをごく自然体で実践している例は極めて稀である。

もはや親友以上!?さまぁ~ずのコンビ愛と、仲が良いコンビ・悪いコンビ

さまぁ〜ずがコンビ仲が良いお笑いコンビの筆頭株だということは業界内外問わず有名な話だ。
本人たち曰く、喧嘩なども少なく「他の芸人と戦わねばならないのにコンビで喧嘩をしている場合ではない」とその理由について語っている。

多くの番組では三村、大竹2人とも同じ楽屋で過ごしており、未だに飛行機や新幹線での移動時も隣同士に座ることもあるという。
大竹は「隣に知らない親父がくるより『知ってる親父』がきたほうがマシ」とその理由を述べている。
また、高校の同級生から始まったコンビとは言え、1988年の芸能活動開始から数えても28年にも及ぶ芸歴のコンビの中ではもはや異例中の異例というしかない。

前述のように、世代間で見ても業界全体で見ても「さまぁ~ず」のように仲が良いコンビというのは極めて稀だ。
09年にはダウンタウンの松本人志が19歳年下の一般女性と熟年結婚を果たして話題になったが、その松本のあとを追うように11年、大竹もフジテレビアナウンサーの小松仁美と7年に渡る交際期間を経て入籍。同年にグランドハイアット東京にて行われた挙式は多数の芸能関係者らを招いての近年稀に見る大規模なものとなった。

ちなみに、さまぁ~ずやダウンタウンに限らず爆笑問題も田中の再婚後は比較的公私ともに順風満帆のようだが、お笑いコンビは依然として片方だけ露出が多い、または「じゃない方」が存在していることにより成り立っているケースが大部分を占める。

例えばナインティナインは矢部が結婚し、岡村は相変わらず独身だ。
ナイナイの場合、元々コンビ仲はそれほど良くないというが、既婚者と単身者では価値観から人生観まで差異が生じやすいことから、このような「片方だけが幸せ」というケースではコンビ間の軋轢はより重篤なものとなってしまわないか今後が心配だ。

実際にさまぁ~ずも、三村が既婚で大竹が独身で、ダウンタウンも浜田が既婚、松本が独身という状態が長年続いていたが、さまぁ~ずにおけるそれは、コンビ間格差というほど深刻なものではなく、三村と大竹はお互いの人生観を双方認め合いバランスが取れていたという部分が大きいのかもしれない。
ダウンタウンの場合はようやく松本が浜田と対等な位置に辿り着くことができたと信じたいが松本曰く、浜田は相変わらず怖いらしい。

改名した途端に始まったさまぁ~ずのサクセスストーリー

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出典:blogs.yahoo.co.jp

さまぁ~ずが、元々は「バカルディ」というコンビ名で芸能活動をしていたのは古くからのファンなら既知の事実だ。
コンビ名の由来は当時ネタを考えている時に偶然着ていた酒の「バカルディ」のTシャツの文字をそのまま取ってつけたという。
また、ダブルミーニングとして日本語の「バカ」も込められており、本来なら「BACARDI」となるところをコンビ名としては「BAKARDI」という表記が正しいとされている。

バカルディは当時「お笑い界の若・貴」とも称され、関東期待の若手芸人という触れ込みを一身に受け、テレビ・ラジオ各局に出演し順調に知名度を上げていく。

しかし90年代半ば頃からメディア露出の機会が激減し、しばらく不遇の時代を過ごすことになる。
以降は活動の場を舞台へと移し、地道に細々とだが、コンスタントにライブ活動を展開していく。
バカルディに転機が訪れたのは00年だった。

当時、出演した『新ウンナンの気分は上々。』(TBS系)の企画において、海砂利水魚(現・くりぃむしちゅー)との改名をかけた競技企画で敗れてコンビ名をバカルディから「さまぁ〜ず」に強制的に改名させられたのだ。

当初この改名は期間限定だったが、その期限が過ぎる頃になると徐々にブレイクして「さまぁ〜ず」として浸透し始める。また、翌01年には「さよならさまぁ〜ず」と題して番組初の生放送でバカルディへの再改名をかけて再び卓球対決が行われるも白熱した挙句放送時間内に勝敗が決まらずオンエアが終了。
その翌週、正式にさまぁ〜ずが負けたことが放送内で明らかになった。この白熱した試合運びは「ものすごい葛藤があったから」だと三村はのちに語っている。

その後のビーチバレー対決(01年9月O・A)の際には有田哲平が、さまぁ〜ずが負けたら個人の芸名をそれぞれ「ビーチ三村」と「大竹すいか割り」にすることを条件に改めて勝負することになったが、結果は海砂利水魚の敗北となり海砂利水魚は「くりぃむしちゅー」に改名する。
お笑い芸人の看板とも言うべきコンビ名を安易に変更してしまった内村は自身の責任を重く受け止め、その後、さまぁ〜ずを自身のレギュラー番組で積極的に起用していった。

元々は、コント以外のフリートークやバラエティ番組などでも、ボケ(大竹)とツッコミ(三村)の役割がはっきりしたコンビだったが『内村プロデュース』に出演するようになって以降、こうしたロケ企画では両者揃ってボケ合ったり、大竹がツッコミ役に回ることも多くなっていった。これについて三村は「以前はいいボケを思いついても大竹の役割だからと遠慮していたが『内P』ではその遠慮が消えた」とも語っている。

しかし、コンビ名を「さまぁ~ず」に強制的に改名させられたことをきっかけに再び世間の注目を集め出し、三村独特の「 ○○かよ!」に代表されるツッコミ芸(通称「三村ツッコミ」)が認知され再びブレイク。徐々にその活動の場を広げていく。

また、改名以後に突如としてさまぁ~ず人気が定着。お笑いブームの中にあって、ゴールデンタイムから深夜番組まで、八面六臂の活躍ができる希少価値の高い中堅芸人としてテレビ番組を中心に活躍。舞台、書籍などでも活動し「さまぁ~ずの悲しいダジャレ」はベストセラーを打ち立て、再ブレイクを手伝う足掛かりとなった。

03年には第41回ゴールデン・アロー賞芸能賞を受賞。
07年にはキー局で新番組が次々と開始し、コンビとして更なる飛躍を見せる。また、この頃から深夜のレギュラーが多いことから「深夜の帝王」という異名を持つようになった。
近年では「バカルディは知らないけれど、さまぁ〜ずは知っている」という人達が老若男女問わず数多く存在している。

お笑いコンビはピン芸人より前途多難!?

今でこそ順風満帆に見えるさまぁ〜ずにも不遇の時代というのは当然あり、現在も数多くのコンビやピン芸人たちがワーキングプアを強いられるという現状を余儀なくされている。

無論、コンビであろうとピンであろうと、芸能界という伏魔殿からしてみればワンオブゼムであるということに変わりはない。
ここで持ち上がるのが「お笑いグループとピン芸人、大変なのはどちらか」という問題提起だ。
おそらく、1から10まで五臓六腑で背負い込み自分一人の手だけで笑いを生み出すピン芸人と答える人が多数かと思う。

これに関しては実際のところどちらとも言えない部分があり、近年はむしろピン芸人よりもコンビの方がしがらみや軋轢は遥かに多い。
もちろん、コンビだろうがピンであろうがある程度売れるまでは苦難の道のりであることは間違いない。

しかし、ピン芸人は売れればダイレクトに全て自分の元に結果となって還元されるのに対し、コンビやトリオとなってくるとなかなかそうもいかない。
もちろん、2人、3人とメンバーが増えていけば笑いのバリエーションは広がりコンビやトリオとしての馬力も上がってくるというメリットはある。
だが、人間2人以上いるとなかなかどうして、うまくいかないものである。

不仲説に始まりギャラの問題から、ひいてはメンバーが不祥事を起こし、残された人間の今後の処遇や取り計いなど、何かあった時というのはピン芸人以上に深刻な事態となってしまうこともある。

近年ではキングオブコメディやアンタッチャブルなどが例としてあるが、一度ついた不名誉なレッテルをもう一度覆すには困難が多い。増してや残された側というのは「何も悪いことをしていないのに相方の犯した罪を背負わなければならない」という重責に苛まれることもある。

元・極楽とんぼの山本圭壱が淫行罪で逮捕された際、元相方であった加藤浩次は自身の番組「スッキリ!」内において全国ネットでの謝罪を余儀なくされた。
そういった意味では自己のマネジメントさえしっかりとしてしまえば大成できる可能性を秘めているピン芸人の方が思い切った笑いを取りに行けるのかもしれない。

近年では「R-1グランプリ」をはじめ、ピン芸人のための賞レースも開催されており、ピンで活動するお笑い芸人の中にはあべこうじ、小島よしお、山本高広、スギちゃん、やしろ優といった、コンビでなくとも公私ともに順風満帆な人生を送っている芸人も多い。

また、波瀾万丈ながら月亭方正(元・TEAM0)、有吉弘行(元・猿岩石)、土田晃之(元・Uターン)、ビビる大木(元・ビビる)、芋洗坂係長(テンション・活動休止)などといった残された側が単体で大成したケースもある。

とことんまで理解を深めお互いの欠点を許し合い、補えるような間柄の2人でなければ、さまぁ~ずのような誰もが羨むようなコンビとして大成するのは至難の道のりかもしれない。

三村と大竹の笑いに対する飽くなき執念

「ゆるい芸風」と評されることの多いさまぁ~ずだが、その反面、笑いに対する姿勢ははストイックなコンビであることは有名だ。大竹の「大竹ワールド」とも称されるシュールなボケと、三村の前述の「三村ツッコミ」が特徴的だ。
特に大竹は、大竹ワールドの他にも「ゴリラ最強説」など独自の着眼点を持っている。

複数のバラエティで司会業に携わることが多くなった今でもさまぁ~ずは、2年に1回の頻度で単独コントライブを開催しており「さまぁ~ずライブ」と銘打たれたこのワンマンライブは毎回チケットが即日完売するほどの人気を誇っている。

共通の考え方として、三村も大竹も自分たちの本分はあくまでも舞台コントにあると考えており、多くのレギュラー番組を持っている現在でもコントライブに重きを置いており、さまぁ~ずは「東のコント職人」とも評されている。

地上波ではコントをベースとした漫才(コントでは使用する道具を使用しないなど)を稀に披露することもある。他にも、三村が提示されたフリップに対してひたすら「○○かよ!」とツッコミをいれる芸もテレビで披露することがある。

アラフォー世代が参考にしたいさまぁ~ずファッション

さまーず ファッション

出典:http://mensfashion-seminar.seesaa.net/

男に生まれたからには仕事が忙しくなると、どうしてもオフタイムは出不精になっていきがちである。
芸能界に限らず、業種を問わず過当競争を強いられる傾向にある昨今においては、むしろプライベートな時間を作れという方が無理難題なのかもしれない。

しかし、できる男たちというのは多忙な日々の中であってもファッションセンスも超一流だ。
そして、お笑いの世界における「できる男たち」というのはすなわち「面白い男たち」を指していることは言うまでもないだろう。

その意味ではさまぁ〜ずは「面白くてオシャレな2人組」でもある。
2級品以下のアイテムであっても、さまぁ〜ずが身に付けることによって、それらは忽ちにして一級品へと変質する。
さまぁ〜ずで注目すべきは笑いだけでなく、そのファッションにもある。

そして、オシャレというのは生きる意欲の表れでもある。
そうと知れば、我々は安物ばかりを身につけ、安酒を飲みながら無目的に街をうろつくような無為な休日を過ごしている場合ではないかもしれない。
アラフォー世代の方たちは確固たる目的意識を持ったうえで、時にはさまぁ〜ずの2人の着こなしを参考にしてみてはいかがだろうか。

ワークorライフorバランス?何をもって人生の成功とするか

今回満を持してのさまぁ〜ずの長尺記事、いかがだっただろうか。
上記のことからも分かるとおり、さまぁ〜ずのように、コンビ揃って成功しているというケースは稀も稀であるが、さまぁ〜ずというコンビを目の当たりにする限りは「コンビ仲も実力のうち」というポジティブシンキングも窺い知ることができるかもしれない。

しかしながら昨今のお笑い界は依然として

  • 成功していてもコンビ仲が悪いケース
  • コンビやトリオの内、誰か1人だけが成功しているケース
  • 引退やスキャンダルにより残された者が単体で成功しているケース

上記の3パターンが大部分を占めている。

時として、コンビというのは喜びだけではなく、悲しみすら分かち合わっていかなければならない運命共同体でもある。
かつて北野武は人生で成功するには「3つのT」が必要であると語っていた。

3つのTとは(T)大病、(T)倒産、(T)投獄のそれぞれのイニシャルを指し示している。
さまぁ〜ずの場合、大病(三村の痛風、大竹の逆流性食道炎)や倒産に近い経験(バカルディ時代の不遇)などの紆余曲折を経た結果、今の栄華がある。

ビジネスでの成功を目指すのか、青春の焼き直しを企図すべくプライベートを充実させるか、多くの失敗を繰り返してでもさまぁ〜ずのように妥協することなく双方取るべく理想のライフスタイルを手に入れるか。
結局のところ、何をもってして成功と言えるかは人それぞれなところがある。

人生の3割は仕事、残りの7割が価値を決めるとも言われている。
しかし、趣味がそのまま仕事になるような職に就くか、あるいは趣味が実益に直結するような生き方を手にすることができればそれはもう成功ということができるのではないだろうか。

仕事以外の残りの7割には「誰と過ごすか」というテーマも当然含まれているだろう。
万が一、これを読んだあなたがこれから大志を抱いているのなら気の置けない仲間たちと目標を目指すのもいいだろう。
しかし、人生には「1人ではないとできないこともある」という選択肢も存在することを是非とも忘れないで欲しい。

それともあなたは、この先の人生で予期せぬ事態が起ころうとも生涯に渡り唯一無二の相方との相思相愛を貫けるだろうか。
互いに信じ合い、長年積み重ねてきた努力が実を結び、やがて運をも味方につけることができた時に初めて神が二物を与え、選ばれた人間のみが初めて仕事とプライベートの二兎を得る夢を実現させるべく未来への扉を開くことが許されるのかもしれない。

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