「劇団ひとり」売れない時期に自己啓発本を大量購入していた!

劇団ひとり
出典:http://natalie.mu/owarai/pp/oshietesenpai03
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一時期、一世を風靡していた大規模お笑いブームが終焉を迎えても尚、独自の存在感を保ちつづけている劇団ひとり
だが、彼は22歳頃大きなスランプを迎えたことがあるという。

その当時というのは劇団ひとりがコンビ『スープレックス』を解散した直後のことだ。
「コンビ時代は、お客さんが笑ってくれればすべてよし、でした。完全に客側に歩み寄っていたんですよね。ところが解散後はまったく逆の心理状態になった。いわゆるアーティスト気取りになってしまったんです。今思えば、あの頃僕がやっていたネタは誰も笑うわけがないものだった。いつの間にか『お客さんに理解されなくてもいい』と思ってしまっていたんです」当時を少し反省するように、ひとりは語る。

✳︎(以下、「」内は劇団ひとりの過去のインタビュー)

「やりすぎて失敗する時って、妙に深く考えてしまう。お笑い芸人をやる意義だとか、内なる哀しみがどうのだとか。そうすると、どんどんいけない方向に進み始めるんです。客は笑わないし、仕事はなくなるし、周りはどんどん出世していく」

危機的状況のなか、ひとりは本を読み漁った。

「図書館に行って、心理学の本を理解できないままに読んだ。人はなぜ笑うのかから考えてみようと。でも結果、笑いとはなんぞやと考えてもまったく意味がないという結論に達しました。それでこれじゃいけない、もうちょっと俺もポップになろうと思って徐々にバランスを戻していったんです」

鬱状態だったという当時の劇団ひとりを支えたのは難解な心理学の本だけではなかった。並行してはまったのがいわゆる自己啓発本だ。

「ある日書店に行ったら『小さなことにくよくよするな!』というタイトルが目に飛び込んできたんです。読んだら1日で鬱状態から回復しちゃいましたね。すごいですよ。読めば読むほど勝ち組になっていくような気がするんです。千円ちょっとで癒されるんだから、安いもんでしょう。次から次へと片っ端から読みました。自己啓発中毒です」

読めば自己が啓発されるのだから1冊で十分な気もするが、どうやらそういうわけでもないらしい。

「値段が安いだけに、やっぱり1ヵ月くらいしか持たないんですよ。1冊1冊の効果は薄い」
スランプに陥っていたのは遠い過去のことだ。

「本当にどうしようもなかった。その頃の僕は、今の僕を想像することすらできなかった。自分で言うのもなんだけど、今がいちばんいいバランスだと思う。客に媚びすぎず、離れすぎず」

自己啓発本と上手く付き合う為には

こういった類の話を読んでいると、人というのはこうやって「ネガティブスパイラル」に陥ってしまうのだなあ、ということを痛切に感じるものだ。
世間には「自己啓発本」が溢れていて、いったい誰があんなにたくさん読んでいるのだろう?そんなにニーズがあるものだろうか?と疑問だったが、その疑問は氷解した。

この時期の劇団ひとりのような人生に迷っている人にとって自己啓発本というのは、麻薬のように効くらしいのだ。
しかし、その効果が一時的なのも依存的で、結局は一時的な回復のために、片っ端から自己啓発本を渡り歩くということになる。本当に「効果と値段が比例する」のかどうかは不明だが、元気が出て自信がつきそうなことさえ書いてあれば、細かい内容など気にならないのだろう。

先週のテレビ朝日系の番組「マツコと有吉の怒り新党」内においても自己啓発本と劇団ひとりについても触れられていたが、自己啓発本の読者と聞くと「他人に影響されやすい、いいかげんな人」が多いのではないかというイメージがあったが、実際は、真面目に自分を突き詰めようとして、かえって自己啓発中毒になってしまう人のほうが多いのだろう。

「媚びすぎず、離れすぎず」のバランスは簡単なようで実際は難しい。

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